小学生と英語:カテゴリー
プレスクールのあと
「プレスクールに行った子供はその後どうすればいいんだろう?」いろんなことを考えているうちに、ふと疑問に思ってしまいました。うちの子供たちは正真正銘の日本人で(笑)、田舎者なので、公立の小学校に通って、ごくフツーに小学校生活を送っています。
でも、プレスクール通ったお子さんにとっては、死活問題(?)かもしれません。折角努力して子供に英語を身につけてもらいたいと思ってした行動でも、その後英語漬けの環境から子供を離せば、あっという間に英語は子供の中から逃げて行ってしまいます。幼児期のみ外国で生活した帰国子女の子どもたちが、日本の公立の小中学校を卒業すると、ほぼ英語は日本のみで生活している子供たいちと大差ない結果に終わることが多いのです。努力して英語をとどめておかないと、日本で生活している以上、バイリンガルにはなれないのです。
インターナショナルスクール
イマージョンプログラム
インターナショナルスクールに通わせればいいと簡単に思うかもしれませんが、日本の義務教育から離れるということで、いろんなことが周りに起きてきます。もちろん、大都市圏が中心のインターナショナルスクールという選択肢で、田舎にはそんなもの、滅多にありません(笑)。まあ、もともとプレスクール自体が田舎にはあまり見かけないものですが・・・
イマージョンプログラムというものがあって、それを実践している学校が日本に数校あります。日本の義務教育のなかで子供に英語で教育をする試みです。英語での教育を全体の50から70パーセントくらいという環境で、授業を英語で行うという特色を持ちます。でも、それもやはり数限られた環境の一つですが、興味のある方は調べてみるのもいいかも知れませんね。
フツーに・・・と思うなら、やっぱり身近な英語環境を探したり、作ったりするしかないんでしょうね(笑)
ALTとの触れ合い
ALTという耳慣れない言葉が最近小学校教育で聞かれます。Assistant of Language Teacherの省略で、外国語を教えるための指導助手という役割です。このALTの存在は、小学校においてはとても重要です。
ALTとの触れ合いのメリット
ネイティブスピーカーから学べる生の英語
英語教育法を身につける機会のなかった小学校教師の味方
日本ではなかなかふれあえない外国人との交流
私が子供のときにはあり得ないシステムでした(笑)。ALTが当時いたら、今の私の英語や外国人への接し方も、もう少し変わったかもしれません。同じように感じる大人はとても多いと思います。まだこのシステムが導入されてから、すでに20年以上が経過するのですが、私の意識の中では、そんなに長くALTがいるような気がしません。恐らく徐々にALTの数も増え、全国に広がったからでしょうか。
知ったかぶりして、英語を教えたり、文化や外国の歴史を教えるよりも、直接その国の人からいろんな話をしてもらうほうが身に付きます。体系づけららているものだけが学習として成り立つわけではないし、特に年齢が低いほど、いろんな意味で束縛を受けずにものを見て、とらえることができるから、ALTという存在は大きいのだと思います。
低学年と高学年
低学年と高学年では、言葉としての英語への触れ合い方がずいぶんと変わってしまうと思います。低学年のうちは幼児と同じく新しい言葉を覚えていく、ということから、言葉に慣れ親しむ、音を身近に感じさせるという感じで十分でしょう。
しかし、高学年になってくると、もう目の前に迫ってきている中学生から学ぶ「英語」という教科への準備という側面も重視したくなるのが、親の立場です。子供にとっては、英語ということそのものになんの変りもないけれど、幼児のころのまま英会話を中心に据えた勉強をしていると、躓くこともあるのです。
低学年と高学年の英語の違い
単語や歌、言葉を楽しむ
習慣や文化に親しむ
文章から文法へ
日本語を「国語」として学ぶ時も同じように、文法を意識するのはずいぶん大きくなってからのことだったと思います。当然低学年児に、「五段階活用」などと言って説明したり、動詞、名詞・・・なんて話しても、文章を理解することも、楽しむこともできません。
一つの話から、文化、習慣、考え方、言葉の持つリズム感などを体で覚えた後に、体系づけとして文法を身につけるというのが普通でしょう。ところが、今までの英語教育は、中学生から始めているから、いきなり「文法」で理解して、同時に言葉を覚えろというものです。
今、その矛盾が少しずつ浸透した結果が、小さいうちに英語に慣れ親しむという考え方の気がします。ただ、第2言語である以上、どこかで誘導していかないと、きちんと身につけるのも難しいです。そこで、高学年になった時に、中学生になって困らないように少しずつ文法の基礎や、決まり事を教えていくことも大事なのでしょう。
先生方の苦悩
先生方も小学生に英語を教えることに悩んでいるようですね。何せ大学で教員免許を取るための勉強をしていた時代には、小学生に英語を教えるという前提条件がなかったのですから。中学の場合、それぞれの教科ごとに専門の勉強を何時間にも渡って学ぶことになります。小学校の教員の場合は、オールラウンダーとしての知識の習得ですが、英語はその中には入っていません。つまり、先生方が生徒として習う分の英語だけで、子供に英語を教えていかないといけないわけです。
私自身、学生時代に学習塾で英語を教えていました。教員免許は、それでも高校の社会科です。大学の専門教科のために、英語の免許は取れませんでした。英語が学生時代、得意だったとか、好きだったとかなら何とかなるのでしょうが、教えていた経験から言えば、生徒として学んでいることと、好きなこと、そして、教えることは、全くの別物だということです。
先生方の苦悩
マニュアルとして身につけていないことへの抵抗
いまだに体系化されていない小学生への英語学習
教材をどう調達するのか
自分自身の英語力(英会話力?)
中学生ならば、英文法を利用して教えることもできます。ところがいまでは小学1年生から英語を教える必要がある。ALTなどが教えることが多いと言っても、自分も教えなくてはいけない時に、英文法から学習した私たち大人世代には、英会話的な手法からの英語への取り組みは、未知の領域なのです。どんな教材を使って、どうやって子供を英語嫌いにせず、なおかつ中学に行った時に抵抗なく英語学習に取り組めるようにするか、こんなに大変なことを突然小学校で始めることになった先生方は、本当に大変だと思います。
でも、考えてみると、英会話を体系づけることは、ちょっと難しいですよね(笑) 言葉は常に進化するもの。日本語だって、若者言葉は、私が若者だったころとは大きく変わってきているのですから(恥)
英会話と英語
英会話と英語と聞いて、「おんなじじゃん!!英語でしょ?」と思う方も多いかと思います。確かに言語としての英語(米語)ということでいけば、同じなんですが、教育的な側面を考えると、微妙に違いがあるような気がします。
英会話と英語のちがいとは?
学校で教えているのは「英語」中心
個人的に習い事として通っているものの多くが「英会話」
こんな感じでとらえていていいと思います。幼稚園やプリスクール、小学校での英語(特に低学年)などは、どちらかというと「英会話」の色合いが濃いでしょう。要するに、言語を学習するにあたって、言葉の成り立ち(文法)からアプローチしているか、子供が日本語を覚えたのと同じように生活に根ざした側面からアプローチしているかの違いでしょう。
ある程度年齢が上がってからでなくては、もちろん文法的な側面から統計的に言葉を学ぶことはできません。そのほうが確かに学習するスピードは速いかもしれません。でも、文法には「例外」が存在し、それらすべてを一生懸命覚えようとするのはとても大変です。日本語でもそれは同じなのですが・・・
ところが日本で生まれた赤ちゃんが日本語を覚えるのに、文法の例外を気にしているはずもないのにたいていのことは身に付きます。それは、日常生活に根ざして、いつの間にか身につくからでしょう。体にしみこませるという意味では、幼いころから英会話に慣れさせるというのがいいといわれる理由です。
